私たちの取り組み

体力や技能の向上を目的とする者、健康の増進を希望する者に対して、医学的観点に基づくスポーツ障害の早期発見、予防を目的とした検診に関する事業を行っています。 

肘の検査

 選手からの問診を基にして、肘の動く角度(可動域)や痛みの有無をチェックします。     知らず知らずのうちに角度が制限されていたり、痛みがあるのを我慢してプレーを続ける選手が見られます。     障害予防も大切ですが、悪化する前に早期発見することが重要です。 

超音波(エコー)検査

肘の骨や軟骨、靭帯の状態をチェックします。  投球障害で異常が認められる代表的な個所は内側、外側、後側です。一般的に内側が最も多いですが、外側の障害においては、痛みがない場合もあり、重篤化すると日常生活に支障をきたし手術が必要となる場合があります。 

関節可動域測定

 野球肘障害のリスクの一つとして柔軟性の低下があります。肩・胸郭・下肢の筋肉の柔軟性が低下していることにより、投球時の肘にストレスが強くなる可能性があります。また柔軟性が高いことはパフォーマンスアップにも繋がります。関節可動域を測定することにより、現在の柔軟性のコンディションを把握し、障害予防やパフォーマンスアップに役立ててもらいます。

投球フォームチェック

 日頃、自分では確認しにくい投球フォームを多方向から撮影し、コマ送りにして描出した用紙を用いて本人、監督(コーチ)に理学療法士が説明します。
 野球を楽しく、長く続けていくためには適切なフォームで投げることは非常に大切です。
 視覚的にフォームを確認し、今後に生かせていただければ幸いです。。 

チーム責任者への説明

 野球肘検診の場を通じて、チームの責任者や選手の保護者に情報発信をしています。     野球肘障害の早期発見と予防の必要性、また最新のスポーツ医科学的考えを競技現場に導入することで、子供たちが野球を通じてスポーツを楽しみ、心身ともにより良い発展に寄与できるように取り組んでいます。 

診を通じて柔軟性が低下している部位を選手自身が認識し、障害予防やパフォーマンス向上に役立ててもらいます。 

奈良スポーツ育成選手を守る会推薦

野球選手の必須ストレッチ


下肢検診

    奈良県内のスポーツ選手に対してメディカルチェックやパフォーマンステストを行い、スポーツ傷害の早期発見および予防、さらにパフォーマンス向上を目的に下肢障害予防検診を行っております。検診では選手のみならず指導者にスポーツ傷害についての安全管理対策や医科学的知識を提供し普及させ、それらとパフォーマンスとの関連性についての意識を持っていただけるように考えております。
この検診を通じて、下肢のスポーツ傷害の現状把握と、結果との相関関係を明らかにして、スポーツ傷害予防、パフォーマンス向上のための効果的な介入方法を検討出来れば幸いです。例えば、姿勢保持能力の低下やバランスの顕著な左右差など傷害に繋がり得る問題点はパフォーマンスにも影響します。検診ではスポーツ傷害の早期発見および予防はもちろん、パフォーマンス向上にも効果が発揮されると言えます。我々の取り組みで、より効果的な検診が可能となり、その普及によってスポーツ傷害予防や奈良県のスポーツレベル向上に貢献に寄与できると考えております。 

 講演会

 「トップアスリート育成支援事業 指導者育成強化事業」として奈良県財団法人奈良県体育協会主催のもと、検診事業と同日に講演会を開催しております。

 青少年期の指導者や保護者、選手、または医療従事者を対象に様々な観点から講師をお招きし講演会を開催しています。


2016年 第1回

「スポーツ栄養士が教える いっぱい食べるための秘訣~甲子園出場選手も実践!~」

天理大学 体育学科 松本 範子先生 (日本体育協会公認スポーツ栄養士)

 

2017年 第2回

「選手のピークパフォーマンス発揮に必要な心のあり方について」

大阪体育大学特任教授 奈良教育大学名誉教授 岡澤 祥訓 先生

 

2018年 第3回

「実践必須!!アスリートに必要なトレーニングの基礎知識」

畿央大学 健康科学部 理学療法学科 准教授 福本 貴彦 先生

 Yバランステスト

下肢バランス機能をチェックします。
片脚で立った状態で、もう片方の脚を前方、後内方、後外方のYの字に動かし、到達した距離を測定します。
各方向への到達距離や左右差を知ることにより、障害の早期発見、障害予防につなげることができます。


オプトアウトについて

情報公開文書

 
【研究課題名】 スポーツ傷害の現状とその予防について~下肢傷害予防検診を通して~
【研究責任者氏名】 整形外科 学内講師 小川 宗宏
【研究機関の名称】 奈良県立医科大学 整形外科学教室
【研究機関の長】 奈良県立医科大学 学長 細井 裕司
【研究概要】
この研究は奈良県立医科大学の医の倫理審査委員会で承認、学長許可を得ております。
 
研究対象者
奈良県体育協会所属の有資格者(医師・アスレティックトレーナー他)とNPO法人奈良野球少年を守る会が主催する、下肢傷害予防検診に参加したスポーツ競技選手の方々を対象とします。
 
研究の意義
日本国民全体のスポーツへの関心はもともと非常に高く、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催も近づき、今後更にスポーツに興じる人口の増加が予想されます。
その中で、スポーツ競技中に1回の大きな力が加わることにより生じる損傷である「スポーツ外傷」と、スポーツ競技中の小さな力が繰り返し特定の部分にかかって生じる損傷である「スポーツ障害」を、一つにまとめたものを「スポーツ傷害」と言いますが、それを抱える人々も増加しており、その早期発見・早期治療、そして予防は大きな課題とされています。
しかし、そのための選手への介入はこれまで十分でなく、また安全管理や予防についての医科学的知識を十分に持つ指導者も不足しているとされています。選手が最大限にパフォーマンスを発揮し活躍するにはスポーツ傷害の予防が不可欠であり、また受傷後の競技復帰にも正しい傷害管理とパフォーマンス評価を踏まえた指導が必要となります。
 
研究の目的
 奈良県内のスポーツ選手に対してメディカルチェックやパフォーマンステストを行い、スポーツ傷害の早期発見およびリスク評価を行うことで予防へ繋げると同時に、その指導者にスポーツ傷害についての安全管理対策や医科学的知識を提供し普及させることを目的として下肢傷害予防検診が行われます。この検診を通じて、下肢のスポーツ傷害の現状を把握し、スクリーニングテスト結果との相関関係を明らかにして、スポーツ傷害予防のための効果的な介入方法を検討することが主な目的です。更にそれが明らかになれば、より効果的な検診が可能となり、その普及によってスポーツ傷害予防へ貢献できることになります。
              
 
 
 
研究の方法
評価項目
選手対象のアンケート(年齢・性別・身長・体重等のデータ、既往歴、競技歴、現在症状があればその詳細等)
エコー検査(各筋腱・靭帯・骨の形や動きの異常の有無、異常血流の評価)
下肢機能テスト(関節可動域、筋力、柔軟性の評価、特定動作で測定するパフォーマンステスト等を含む)
 
評価方法の概要
アンケート結果から現在のスポーツ傷害の有無や、過去のスポーツ傷害の有無によって分類します。
それぞれのエコー検査や各種下肢機能テストの結果を比較し、その関係を評価します。
以上の結果から、効果的な介入方法を検討します。
 
研究期間
本研究申請の承認後の2018年10月15日より、5年間を予定しております。
 
本研究における費用負担ならびに補償
本研究で使用するデータは全て、「奈良スポーツ検診」内で行われる無償のアンケートや検査の結果を用いたものであり、本研究にご協力頂く方々への新たな経済的負担は発生しません。
 
本研究における利益相反
本研究グループは公的資金以外に資金提供を受けておりません。
 
個人情報の扱い
取得したアンケートや検査結果から、個人を特定できる情報を削除し匿名化します。研究の成果は、提供者本人やご家族の個人情報等が明らかにならないようにした上で、学会や学術雑誌及びデータベース上などで公に発表されることがあります。
 
本研究参加の同意拒否と同意撤回
本研究の対象の方々には、協力を同意されない権利、または一度同意した後に中止される権利があります。協力を断っても「奈良スポーツ検診」での十分な検査・アドバイスが受けられない等の不利益を受けることは一切ありません。
 
 
【研究計画書および研究方法に関わる資料の入手・閲覧】
研究計画書の入手・閲覧をご希望される研究対象者は相談先にご連絡下さい。
他の研究対象者などの個人情報及び知的財産の保護などに支障がない範囲内に限り入手閲覧が可能になります。ただし、入手閲覧の目的によっては入手・閲覧をお断りする場合があります。
研究方法については研究概要をご参照下さい。
 
【連絡先】
整形外科 小川 宗宏
〒634-852 橿原市四条町840
電話:0744-22-3051
E-mail mogawa@naramed-u.ac.jp